泡沫アフィブログby牛乳うまい

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【映画レビュー】パラノーマル・アクティビティ 恋人のミカが超うざい【レンタル4】

 同僚が最近ハマっているときき、ちょっと興味がわいてきたので観てみた。

ネットフリックスにはなぜか2, 4, 5しかないので、1と3はレンタルで調達するしかない。

ちなみに、私のPCはいまだにVISTAなので、amazon prime videoは観ることが叶わない。

 

あらすじ・感想

 ことの発端はケイティとミカが同棲を始めたら、不審な物音がするようになったので、カメラを買ってきて記録します!ってことのようだ。ちなみに、ケイティは学生、ミカは卒業後に自宅でデイトレーダーをしている。

 全部、自宅のカメラで撮影したホームビデオ風の映画で、この映像は●●警察から提供を受けました、なんていう文言が最初に出されて雰囲気が出る。

 大体はなんてことないホームビデオで、夜は寝室を映して異変がないか確認する。撮影を続けているうちに、だんだん怪異が激しくなっていって最後にはアボンがお決まりのパターンである。

 何の根拠もない「大丈夫だ」が口癖の彼氏ミカがかなりウザい。カメラを持って何をいい気になっているのか、家の中をうろうろしながらひたすらにそこにいる「何か」を挑発する。「なにもできないのか!」「それしか出てこないのか!」「おら、出てこいよ!」とかなんとか。ケイティがやめてと言っているのに、アメリカのこっくりさん「ヴィジャボード」を持ち込んで、結果燃える。ケイティが呼んだ霊能者に失礼な態度で接するうえに、紹介してくれた別の霊能者を呼ばないように説得する。やることなすこと全部ダメの口だけ大丈夫マンである。最後に吹っ飛んで死亡もやむなし。

 ちょっとウケるのが、途中ででてきた「博士」とか呼ばれている霊能者。霊能者として呼ばれていながら、最初にガッツリ勘違いではないかと確認する。

「最近眠れてる?いつから?悩みはある?体調は?」

などと、お前、精神的にやばいやつで幻覚・幻聴を観ているだけじゃないか?なんていう疑いを感じる質問をやわらかく繰り返す。というのも、たぶん博士はこの家には幽霊はいないと最初に思ったと思う。まあ、ふつうに精神病を疑うのも一つのセオリーで、そっち系だったら別の博士を紹介してくれたのかもしれない。結局、この家にいて悪さをするのは幽霊ではなく悪魔の類であり、自分は専門じゃないといって、別の専門家を紹介して去る。潔いけどたらいまわし。すぐにその専門家を呼ぼうとしたケイティだったが、口だけ大丈夫マンに阻まれて叶わず、またようやく呼部ことにした時には博士は海外出張中だった。幽霊博士も悪魔博士が出張すると知っているなら教えてくれてもよかったのではないか。

 呼べても助かることはなかったと思うけど、悪魔博士も観てみたかったので残念だ。

 まあ、人生が暇すぎて暇すぎて仕方がなかったら観てもいいかもしれない。

オススメ度☆☆☆★★★★★★★★

【映画レビュー】バイバイマン ふざけた名前でじわじわ怖い【Netflix 17】

 チラっと名前をみただけでは、あら、バイキンマンの映画かしら、なんて思ってしまうタイトルですが、ちゃんとじわじわ怖がらせてくるホラー映画でした。

 

 あらすじは以下の通り。

 大学近くに一軒家を借りて住むことになった仲良し3人組の、エリオットとその恋人サーシャ、友だちのジョン。借りた先にあった家具で、怪しげなナイトテーブル(ベッド脇に置く小さな机)から「考えるな、言うな」という文言がしこたま書かれた紙を見つけた。よくよく調べてみると「バイバイマン」という名前が書いてあった。

 その言葉を知った日から、彼ら3人は恐ろしい幻覚に悩まされることになる。

 

 ってな感じです。少なくともヴォルデモートは名前を知ってても口にしなければ襲ってこないのに、知っただけで襲ってくるとは恐ろしいやつです。しかも、その襲い方がなかなか陰湿で内心恐れていることを幻覚として見せます。

 エリオットはおそらくルームメイトのジョンが自分より優れていて、恋人のサーシャがジョンに心移りをすることを恐れています。なので、サーシャが「ジョン、愛してる」と寝言を言う幻聴をきいたり、二人が仲良く歩いている幻覚を見たりして二人の仲を誤解します。ジョンはおそらく潔癖の質があるのだと思います。友だちのキムからウジ虫が落ちたように見えたり、サーシャが血だらけに見えたりします。サーシャは幻覚にはあんまり悩まされず、ずーっと体調不良でゲホゲホ言っているだけ。

 そんなわけで、バイバイマン特有の幻覚幻聴(コインが落ちる音、犬が壁をひっかく音、フードをかぶった男、電車の音)と相まって3人、特に主人公のエリオットがじわじわと追い詰められていきます。その追いつめられる描写や、怯える表情、憔悴しきって病んだ様相がかなり迫真です。

 名前がふざけているのであんまり期待しないで観ましたが、わりとちゃんと怖いように作ってあったので良作です。

オススメ度☆☆☆★★★★★

 

以下、ネタバレあり感想。

 そもそもやつらはなんで家でパーティしたがるのかよくわからん。引越しした次の日あたりには、もう友だち呼んで家でパーティしてたぞ。そんなことができるなら、奇妙な出来事が起こっている間は毎日パーティして過ごしたらええやん。毎回思うわ。

 初日から奇妙な物音が気になってたサーシャが数日でさっそく霊能者の友だち・キムを呼んで交霊術したのは行動力ありすぎて、突然なんでキムが呼ばれたのかすぐには理解できなかった。最近観たパラノーマルアクティビティでは霊能者を呼ぶまでにかなり時間をかけてたから余計に。しかも、このキムが本物で、そのせいで、そこにいるみんなの前でエリオットが「バイバイマンだ」なんていってしまったので、被害拡大。

 その後、主人公がじわじわと追い詰められている描写しかされてない間に、キムもじわじわと追い詰められた末に、キム自身のルームメイトを殺害しちゃってるから救えない。主人公がじわじわ追い詰められてる間に協力してくれた図書館員にもうっかりバイバイマンの話をしちゃったから、図書館員は急激に追い詰められて一家惨殺しちゃったし。主人公がかなりのギルティ。

 唯一正しい行いをしたのは、警察に一時拘留された時に尋問にあたった警官にバイバイマンのことを話さなかったことと、バイバイマンの名前を知るきっかけになった紙を書いた記者の奥さんにバイバイマンの名前を出さなかったことだ。

 最終的に主人公とそのルームメイトは全滅するわけだが、全滅するんだったらその前に図書館に残されたバイバイマンについての記事を燃やすこと、ナイトテーブルにはいっていたバイバイマンの名前が書かれた紙きれを燃やすことを徹底してほしかった。そうでもしないとバイバイマンの名前が滅びないではないか。そんな余裕はなかったみたいだけど。

 最終的に、主人公を尋問した警察官が、まだ意識があったルームメイト・ジョンに「何か言って!」と迫り、意識朦朧としたジョンがバイバイマンの名前を出そうとしたところで終了。家も燃えたけど、バイバイマンパワーで、バイバイマンの名前が書かれた紙が入ったナイトテーブルは家の外に脱出していたので、警察官がジョンから名前をききだすか、ナイトテーブルを調べた人がバイバイマンの名前を知るか、のどっちかで惨劇は続く予定ですね。

 ホラーにはよくある展開。

【映画レビュー】ゴジラ~怪獣惑星 もっとも近未来なゴジラ【Netflix 16】

 数えてみると15個目。意外と観ている数が少ないような気がします。

 

 今回は「GODZILLA~怪獣惑星~」を観ました。3Dアニメで作られたもっとも近未来なゴジラ私見)ですね。

 公開当初から気になってはいたのですが、3DCGも相まってキワモノな気がして観ていませんでした。Netflixで配信されているのを発見してマイリストに突っ込んで早1か月経ち、ようやく観るに至りました。

 

 結論! 結構好きかも。

どにかく熱い。アニメ映画の冷めた絵面だと、シンゴジラには負けるところがあるものの、「圧倒的な敵をみんなで力を合わせ、命を賭して戦おう!」という心意気は熱い。

 そもそもの話の始まりは、地球で人類が繁栄していたら地球のそこかしこに怪獣が現れて人類を駆逐し始めたよ!

その最たるものがゴジラだ!

他の怪獣はなんとかできてもゴジラだけは無理だった。

 突然やってきて「地球人類は滅ぶよ。僕らは預言者さ」という宇宙人Aの科学力をもってしてもゴジラは倒せなかったし、「僕らを移住させてくれたらゴジラの駆逐を確約しよう」なんてカッコイイこといった宇宙人Bも、頑張って開発したメカゴジラが起動せずに負けたし。

 結局みんなで尻をまくって地球から脱出し、巨大な宇宙コロニーに共同生活。みんなで住める惑星を探して宇宙を探索。

 その結果、住める惑星探すの無理!!!やっぱ地球に戻ってゴジラを倒そうぜ。

 というのが物語の始まり。ちなみに、宇宙人の仲間のおかげで科学力はかなり進化している。亜空間を通って宇宙を短時間で移動できるようになってる。そのおかげで、地球から出てそして帰ってきたら2万年経ったびっくり。

 ちなみに、ゴジラを退治する作戦を立案したのが今回の主人公ハルオ。

 ハルオは昔、ゴジラに両親を目の前で殺され、地球を奪われたので、ゴジラに対する怒りと憎しみでいっぱいである。正当な怒りに満ち、正しく努力し、正論をはき、実際に行動し、成果を出していく主人公をみるのは楽しい。人は死ぬけどグロくはない。

 正義漢の主人公の努力が正しく報われていく様をみてスカッとしたい人にはオススメ。

オススメ度☆☆☆☆☆★★★

【映画レビュー】ドニー・ダーコ 病んだ青年のわけわからん日記【Netflix 15】

 久しぶりの投稿でこんにちは。牛乳うまいです。

同僚のオススメでドニー・ダーコを観て意味わからんってなって、ついでに忙しくなってブログ執筆を放置してから1週間経って、もう1回観ても意味わからんかったので諦めて書いてみることにしました。

【あらすじ感想・ネタばれあり】

 ドニー・ダーコは5人家族で、3姉弟の真ん中で、繊細で神経質で病んでる系男の子。

幻覚もみるし、夢遊病だし、放火するし、暴れるし、教師にはつっかかるしで問題を抱えまくってる。そんな彼の狂った日常をご紹介。

 まず、夢遊病で夜中の散歩をしてる間に、自分の部屋に謎の飛行機のエンジンが落下して大破。よく彼の部屋だけ壊れたね! なんで家が崩壊しないのか。

 学校では先生につっかかって喧嘩売っていろいろ叱られながらも、なんと美人の転校生と仲良くなって彼女ゲット! ときどきヤバい表情をするドニーくんはイケメン設定なのか? 先生全般には突っかかるけど、化学の教師とは仲良しで、放課後によく「タイムトラベル」について話す。けど、最終的に「これ以上話すと失職するからもうむり」とか言われてる。

 タイムトラベルに興味津津なドニーくん。なぜなら、彼には日常的にタイムトラベルを引き起こすトンネルが見えるからだ!そのトンネルがなぜタイムトラベルを引き起こすかわかったかというと、近所に住むヤバい系おばあさん(通称「死神おばば」)がまだ正気だったころに書いたタイムトラベルの哲学って本に、自分がみているものと同じものが描かれているからだ!

 カウンセラーには1時間2万円払って、彼の問題行動や精神的問題を解決するためにカウンセリングを受けてるけど、ほぼ効果なし!

 物語が進むに従って静かに進行していくダニーの狂気。学校を水浸しにしたり、気に入らない特別講師の家に放火したりしますが、バレません!アナログな世界って最高ね!

 そんななか、妹がダンスの大会でどっかにいく。そのダンスチームの母親が、引率にいけなくなったので、最近険悪になったダニーの母親に引率を頼みにくるんだけど、その方法が斬新。

「あなたには頼みたくなかった。こんな選択は最悪だ。地獄みたいだ。けど、ほかの母親には用事がある。だからあなたに頼むしかない。事情をわかってほしい」

すげー貶めながら頼みごとをするってめっちゃ斬新。人にものを頼む態度じゃないね!

 ダニーの母親は自分の子どももダンスチームに入っているので仕方なく引率を引き受ける。でも、本当は父も留守だから、精神的に不安定なダニーを家に残したくなかった。なにか事件を起こしたら嫌だしね。

 ダニーの父母がいない夜、ダニーははっちゃけた。姉がハーバードに受かったお祝いと称して、ハロウィンパーティーを開催!家を全解放してたくさんの人を呼び、音楽を大容量でかけまくって楽しくパーティ!

 やばいよ。一日もしないうちにこんだけ人を集めて準備するとか、どんだけ人望あるんだよ。ダニー。そうは見えなかったけど。

 その夜、彼女もやってきて、階下ではみんなが大騒ぎしているのに、自分たちはダニーの部屋に引きこもってよろしくやる。その後、階下に降りてきたダニーは神の啓示を受け、突然「死神おばばの家にいかなきゃ!」といって、彼女と友だちふたりをひきつれて突撃。突撃した先の死神おばばの家で、学校で有名な不良二人に襲われ、結果的に彼女が全く関係ない(とも言い切れない)車に引かれて死亡。

 キレたダニーは車を運転していた友だちのフランクを一発で射殺。その後、彼女の死体を姉の車に乗せてドライブ。

 冒頭にダニーが転がっていた丘までやってきて空を眺めていると、なぜか時間が逆戻り。

 夢遊病で外に出ていて助かったはずのダニーは部屋に謎の飛行機のエンジンが激突する事故で死亡。彼女は生きててダニーのいない日常へGO。

 

 いったいなんなんだ。わからん。

 文化的な背景とか時代背景からわからんから、なにもわからん。

 とりあえず、音楽だけはいい。

オススメ度☆☆☆★★★★★★★★

【映画レビュー】ヘルレイザー わけわからん4人組【Netflix 14】

 映画「キャビン」になんか箱を持ってて顔にいろいろ刺さっている怪物が出てきて調べてみると「ヘルレイザー」の怪物だらしい。そんじゃ、ネトフリにあるしとりあえずみてみるかってなりました。

 最初にびっくりするのは女優のレトロ感。マジレトロとしか言いようのない感じ。髪型、化粧、服装、そしてたばこ。やばいね。まずこの古さにしか目がいかなかった。夫の古さはそこまで気にならないのに。女性の化粧のはやりすたりはすさまじい。

【とりあえずあらすじ・ネタバレあり】

 フランクは怪しい箱を買って自宅で開けたら地獄から魔道士4人組がこんにちは!

お前が呼んだんだから、当然殺されてしかるべし!!みたいな勢いで拷問されて殺されました。そもそもフランクはなんでこんな箱を買ったというのか。後に快楽がどうとかいってたけど、結果肉片になってたんじゃ笑えぬ。

 フランクの家に弟夫婦、ラリーとジュリーが引越してきました。実はジュリーはフランクと不倫していて、今でもフランクが好きです。

 引越し作業中にラリーが怪我をして結構な流血沙汰になりました。

「僕は血をみると失神するんだ」

とか言いながら、しっかりと二階に上がってきてジュリーの前でフラつきます。おいおい。一階にいる娘か引越し業者を頼ったほうがいいぜ。まあ、引越し業者はビール飲んでるんだけどね。ちなみにこの引越し業者、客であるラリーとジュリーに向かって「ビールある?」なんてきいて、ビールを要求するところとかすごい昔っぽいゆるさを醸し出してる。

 結局娘の運転する車で病院へ。

 その間に、部屋の床に染み込んだラリーの血を吸ってフランクが半死人として復活!!

 その後、ジュリーをそそのかして、つぎつぎと男を連れ込ませては殺させてその血を吸って人間に戻っていく!!ジュリーは美人なので、酒場で一人酒を煽ってればすぐにスケベを考えてる男が寄ってくる。すごいね。

 あと一人ってところで、ラリーと前の妻の娘に現場をみられ、ついでに怪しい箱も奪われる。娘もうっかり箱を開けてしまったら、呼ばれて飛びでてジャジャジャジャーンってなわけで魔道士登場。お前を拷問するぞっ地獄につれてくぞっと意気込みをみせる。魔道士の登場が意外とかっこいい。

 そんなんいやだわっ。といい、娘はフランクが箱から逃げ出したから、そいつを代わりにつれてってという。魔道士はその条件はのまないけど、フランクの場所だけ教えれ、とかいう。その間にラリーは殺されてしまう。

 すったもんだの末にジュリーが死んで、そして娘は首尾よくフランクを差し出すことに成功し、フランクは再び魔道士によって肉片にされた。よっしゃこれで逃げられる!って思ったら、「やっぱお前も連れてくよー」なんて魔道士が言う。

 やだー!どうしよう。ピコーン!箱をいじって道を閉じればいいのでは?

 娘、箱をゲットしてバチバチと刺激的な箱と格闘しながら箱を閉じて魔道士をやっつける。

 家から出て、野焼きしてるところに箱を放り込む。すると、劇中でやたら気持ち悪かったホームレスが登場して箱を回収。骨ドラゴン系の悪魔になってさようなら。

 また別の場所で箱を誰かに売りつけたとさ。

 めでたしめでたし。

 って、意味わからん。なんなんこの箱? ひたすらラリー(めっちゃいい人)が可哀想や! 浮気者のスケベ親父たちだって、無残に殺されるほどのことはしてないぞ。全くなんなんだ。

【調べてみた】

・そもそも怪しい箱はなに?

 究極の快楽の扉を開けるといわれるパズルボックス。ってなんでやねん。

なんで究極の快楽の扉を開けるパズルボックスを開けると拷問されるんや!

というのも、本作の世界かんでは究極の快楽を得ること=究極の苦痛を得ることらしい。

ってかさ、ちゃうやん! それきっと、究極の快楽を得ること=究極の苦痛を与えることじゃないの。この場合、パズルを開けると魔道士たちにとっての究極の快楽が始まるんじゃないの? ふざけんじゃないよまったく。

というわけで

オススメ度☆☆☆★★★★★

 

【映画レビュー】オープンハウスへようこそ!【Netflix 14】

 Netflix映画ですね。オープンハウスへようこそ!

 父親が急死して家計が火の車になったので、妹が持っている売り出し中の別荘にタダで住まわせてもらうことになった母子。そこは日曜日はオープンハウスをやっている。オープンハウスは9時から17時の間、誰でも自由に家の中を見学できるようだ。その間、そこに住んでる母子は家に入ってこないでね! とかいう。

 この家に来る時も妙なことがあったし、オープンハウスをやってからというものの、家の中で奇妙なことが起こり始める。不動産屋さんはいい加減だったし、もしかして、オープンハウスの間にやべーやつが入り込んだんじゃないの?! 親切な隣人はアルツハイマーでそこらへん徘徊しているし、妙な男が母親に粉かけてくるし、警察は頼りにならないし、一体僕らはどうなるんだ?!

 というお話。終始怪しい出来事が起こって、その都度真面目に怖がる二人。終始ハラハラドキドキするだけの映画です。とくに意味はない。なんらかの意味があるとしたら、オープンハウスは危険だよ!ってことだけですかね。

 以前紹介した、同じNetflix映画の「呪われし家に咲く一輪の花」

 

よりは意味のある映画だけれども、見所が特にない。呪われし家に咲く一輪の花のほうがなんかみてて面白みがある。何も考えずにハラハラドキドキしたいときにはオススメの一作。

 オススメ度☆☆★★★★★★

【ネタバレ・あらすじ】

 買い物帰りに歩いていたら心臓発作を起こしたトラックに轢かれて父が亡くなり、稼ぎ頭がいなくなった母子は妹の売出中の別荘に住まわせてもらうことになった。その道中不吉なことが起こる。道路の真ん中に立つ男を轢きそうになったり、後ろを確認するといなくなったり、田舎のスーパーで地元民のおばさんに「初対面ね。でもわかるわ!」と名前を言い当てられたり、そのおばさんが出入り口で無表情でみてきたり。

 そんでついた家は大豪邸。家具付き。やっぱ妹はお金持ちなのね、なんて思ったりして。でも広すぎて大変だ。

 そしてオープンハウス。不動産屋の男がいい加減で、ノックもせずに部屋に入ってきてびっくりするし、なんだか慣れてないし。合鍵は玄関マットの下に入れとくし!さっさと出てけとばかりに追い出された母子。

 そんで、17時になって帰ってきてみると家が真っ暗。声をかけても返事無し。玄関マットの下にあるはずのスペアキーはない。鍵は開いてる。家に入ってみると暗闇から不動産屋が出てきてビックリ。

「施錠確認してました」

なんていう。声を出せ。声を。そして慌てて出ていく。

 不信感マックス。

 その日から不審なことが起こり始める。

 ドアが勝手に開く。閉まる。地下から不審な物音がする。スマホがなくなる。シャワーの給湯器のスイッチが切られる。メガネが定位置からなくなり、そして定位置に戻っている。食べかけのシリアルが移動している。ピンポンされて車のライトに照らされてるから出てみると、誰もいない。大切な親子3人の写真がくしゃくしゃになって捨てられている。隣人はアルツハイマーで森を散歩している。極めつけに、2度目のオープンハウスのときにはディナーのテーブルウェアが勝手にセットされている。

 これはヤバいと思って警察に通報するが、警察は役に立たない。

「近所の悪ガキの仕業でしょう。そんなに気になるなら、明日の朝また来ましょうか」

なんていう。

 そこで息子さんは、引越し初日から母親に粉をかけていた洋服店の男・クリスを呼んで見張りをしてもらうことにした。夜、クリスは居間で寝る体勢。息子は2階で歯磨き中。

 階下で不審な物音がしたので、息子さんが下に降りると、居間にいるはずのクリスがいない。外の車のエンジン音が聞こえるので、外に出てみると、あらビックリ。クリスが車の運転席で首から血をながして死んでいた。親切なところは良いが役に立たない。シャイニングに出てきた黒人のおじさんくらい役に立ってない。ただ優しいだけの人はホラーでは生き残れないんだ!次の作品でがんばりな。

 びっくりした隙に犯人にガッと頭を窓ガラスに打ちつけられて失神。冷水を浴びせかけられる。ちなみに冬なので凍死の危険がある。

 お母さんはベッドでうつらうつら。その隣に犯人が横になる。寝る前に家を怖がる息子と同じ部屋で寝ることにしていたので、隣にきたのは息子だと思っていたことだろう。トイレに行って帰ってきて、そして趣味のカメラで家を撮影した写真をみていたら、とった覚えのない写真(自分の寝顔と息子の寝顔)が出てきてびっくり。

 隣にいる息子を確認したら息子じゃない!びっくり。殴られて失神し、気づいた時には椅子に縛られていて拷問を受ける。必死で息子を呼ぶと、戸外で倒れていた息子が覚醒して、ブルブル震えながら家に入ってきて、縛られた母親を助ける。止める母親を落ち着かせて息子は一階に降りて警察に電話をかけようとするが、電話がつながらない。自室の携帯からかけようとするが、SIMが抜かれている。その間に母親が再び犯人に捕まる。

 母親を探して地下室に入った息子は、犯人と間違って母親を刺してしまう。母親に、逃げて、と言われて逃げ出す息子。犯人に捕まって殴られ、目からコンタクトをとられて逃がされる。

 冬の森を走って逃げる。途中、人に会ったかと思ったらアルツハイマーで助けを請えない隣のおばさん。朝になって逃げられたかと思いきや、犯人に捕まってDEAD END

 その後、犯人が乗った車が新たなオープンハウスに向かう場面で終了。

 

 結論。お金は無くても危ない家には滞在しないようにしよう。あの分だと、車中泊か、もしくはクリスの家に泊まったほうが安全だったね!

 

【映画レビュー】肉 we are what we eat【Netflix 13】

 Netflix仲間である職場の同僚にオススメされて観た肉。なんとも言い難い作品でした。

 あらすじは以下のようなかんじ。

 郊外の片田舎に住む一家の母親が突然亡くなってしまった。どれくらい片田舎かっていうと、肉屋の主人が客の名前を覚えているくらい田舎。ちなみに、持病の症状が発症して転倒からの頭打って水たまりにインなので、正直どれが死因かわからない。その一家にはある伝統があり母親には特別な役割があったが、母親が急死してしまったので、一家の長女おそらく19歳が引き継ぐことになった。その役割とは、人間を解体することだった。

 終始、アンニュイというか閉塞感ただよう空気感で進んでいく。夏の日差しもなんだかくすんでいるみたい。物語はちょっとヤバめな親父と伝統と役割に怯えてすくむ長女・次女、何も知らない弟を中心に進んでいく。この姉妹が儚げで美しい。どこか病んでいる感じが危うさを醸し出して妖艶だ。とくに妹のローズは、アダムスファミリーのウェンズデーみたいだ。

 あと、愛情たっぷりの狂った親父がやばい怖い。すっごくハートフル親父なんだけど、必要な時にはハートフルではなく、あきらかにミスマッチな場面でハートフルな感じなのでさらにやばい。もはやわけわからん。

 このやばい親父は信心深い。聖書の一節をやすやすとそらんじる。でもやってることが私の思っていたキリスト教と違うから、信仰のかたちってひとそれぞれだねって思うね。それから吹き替えは親父がやたらいい声。

 さて、この一家は一体どうなってしまうのか、ハラハラドキドキがとまらない!

オススメ度は☆☆★★★★★★!!!

なんか暗い気分になりたいときに観るべし!!

 amazonには字幕版しかなかったや。

 

【ネタバレありの感想】

 開拓時代あたりからここらへんに住んでる一家の伝統は人肉食!!1700年代から続けてるっていうからもう相当長いよね!!よくもまあバレずに続いたもんだ。ちなみに、食べるペースはおそらく1年に1人くらい。そして解体するのは一家の母親、もしくは母がいない場合には長女などなど、家をつぐ女性のようだ。

 話の流れはわかりやすい。

 一家の人肉食の伝統を守ってきた母親が急死したことによって、家族のひずみが一気に大きくなり、どうにか体裁を保とうとして伝統行事を実行するが、やがては家庭崩壊に至る。その間に、一家の長女に恋した保安官補が殺されたり、一家に親切にした隣人が殺されたり、一家を怪しんで乗り込んだ医者が殺されたりするだけの話だ。ちなみにやったの全部親父。家庭崩壊して父親の支配から解放された子どもたちは心機一転人生をやり直すために別の町へ向かう。それだけの話だ。

 そもそも、一家が移り住んできた時、とんでもない食糧不足に陥った末、父が叔父を殺したことから始まったらしい。そんでさらにもう一人どっかで捕まえてきた女性(もしかして、叔母?)を父が調理しているうちに精神に異常をきたしはじめたので、その父の苦しみをかわって引き受ける目的で長女が女性を解体したのが始まり。それ以来、1年に1人くらい、若い女性をさらってきては「子羊の日」と称して解体して食することを何百年と続けてきたらしい。大した伝統だ。

 この子羊の日より3日前から断食を始める。穀物、肉、果実を絶ち、お茶と牛乳と水以外を摂らずに過ごす。飢餓の追体験の意味もあるし、腹が減ってりゃなんでもうまく感じるだろう。とにかくダメな伝統だ。

 ついでにこの一家は信心深い一面がある。自らの行いを神の命令・意志による行為であるとすり替えることによって罪意識から逃れようとしてきたのだろう。よくできてる。神の意志のもとに行ったと正当化しなければ生きていけない。っていうか、そもそもこの人たちはどうやって家が続いてきたのかな。そうそう人肉食を受け入れてくれる配偶者が見つかるとは思えない……。

 ついでに言えば、脳みそもご丁寧に食していたようで、父も母もクールー病に冒されている。姉妹および弟もキャリアである可能性がある。発症には個人差が大きいけど。

 親父は楽でいいよな。伝統だ伝統だといって音頭をとってみても、実際に手を下すのは長女だもん。その間自分はひげをそって髪を整えて正装して、弟と着替えさせてスタンバイ。これほど簡単な仕事はないな。まあ、食料調達という重要な役目を負っているが。これが何気に一番重要か。調達する場面を誰かにみられたら一発アウトだからな。ことによるとこの親父、30年近くうまくやってきたらしい。恐ろしいことだ。

 何気にびっくりしたのが、長女と恋する保安官補だ。家にやってきて、二人で森をハイキングして、髪に花を差そうとする。殺人を犯していた長女は「こんな花自分には似合わない。私はそんな女じゃないの」なんて拒否したら「君は素敵な子だよ。好きだよ」なんていって口説き、泣きだした長女を抱きしめる。二人はいい感じになってキスをする。なんてさわやかな恋なのかしら、80年代ってこんな雰囲気なのね、なんてときめいていたら、突然長女が脱ぎだして地面に寝そべって、それに覆いかぶさる保安官補とかいうとんでも展開。えっえーっ!!!いきなりなにやってんの?! すげぇ手慣れてない? お互いに。びっくらこいたで。これがアメリカンなん? そこらへんアメリカンのティーンズラブに詳しい人に聞いてみたいわ。そんで勢いよく昇っていったところで保安官補は親父に頭フルスイングされて人生からログアウト。これは長女もトラウマですわ。

 その夜も楽しい人肉ディナーなわけですが、何をトチ狂ったのか親父はブラウンシチューにヒ素を混ぜ込み混ぜ込み盛る。一家心中する気か!!!親父もクールー病にやられて相当頭やばくなってるぞ。親父恐ろしい。しかし、さらに怖いのこのあとだ。

 弟がシチューを食べそうになったので次女が皿を吹っ飛ばして回避。場が凍った瞬間に、一家を怪しむ医者のお爺さんが登場。お爺さんは長女がしている髪飾りが、昔自分の娘に誕生日プレゼントとしてあげたものだと気づいて親父を問い詰める。親父は爺さんを銃で撃って撃退。それをとめた長女が被弾。次女は弟を連れて隣人宅へ逃走。

 次女と弟を匿ってくれた親切な隣人はあっけなく親父に殺される。親父は「もう大丈夫だ。心配ない。さあ、こっちへおいで」とかいうハートフル親父に変身。これがマジでハートフルなんだよね。もう優しい優しい。マジで優しい感じ醸し出してる。でも血まみれだけどね。それにほだされて弟が親父の懐に入り、次女が逃れられないと悟ってぶるぶる震えながら親父についていき、家に戻って地獄の食卓再スタート。

 親父もブルブル震えすぎてシチュー漏れてないし、長女はマジで死んだのかと疑うくらいに白くて動かないし、次女はずっと泣いてるし。ずっと泣いてる次女を慰めようと親父が次女を抱きしめる。ここらへんの愛情表現は非常に欧米人って感じするわ。それが本当に愛情深い父親が娘を慰める感じのハートフルさですごい不気味なんだよね。マジでヤバいぞこのおやじ。

 さらにやばいのが次の瞬間、次女が親父の首にかみついて唸る。長女はテーブルについた親父の手にナイフを刺す!弟はテーブルの下にもぐって難を逃れる。次女は引き続き首にかみつく。長女は腕にかみつく!

 なんかもう、急にゾンビ映画になった?みたいな錯覚を覚えるくらいにとつぜん唸りだしてかぶりついて、もう一体なにがなんだか。最初は首にかみついてダメージを与えて死に至らしめるのかと思ったけど、しっかり咀嚼してるし、なんだかんだいってその後もあちこち噛んでるし。一体なんなんだ。何があったんだ。一体どうしてそうしたんだ!!!意味わからん!今まで食われてきた少女たちの恨みを思い知れ!!!的な?

 とりあえず、脳髄脊髄は食べないようにしような!

 その後、明るい日のもとの山道をトラックで走る子どもたち3人が映っておしまい。

 そんとき、姉妹のどちらかが初代の日記(人肉食に至った理由が書かれている)を持っていた。もし本当に人肉食一家というアイデンティティを捨てるなら、それは処分してると思うので、たぶん定着した先でも人肉食続けるんじゃないですかね。

 

 いったいなにがあったんだ。誰か教えてくれー!!