泡沫アフィブログby牛乳うまい

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旅日記〜イタリア旅行編〜⑧ヴェネツィア1日目  空港からホテルまで

 旅日記も⑧にしてやっと旅行先に着いた。

初めての海外旅行だったからちょっとテンションを上げて書き過ぎたようだ。

お陰で前回の記事を書いてから続きを書き始める気になれなかった。

 ヴェネツィアマルコ・ポーロ空港に着いた。

着いて早々入国審査は、ユーロ圏、アジア、アフリカなどなど地域別に窓口が分けられていたと思う。

私はイタリア語で「新婚旅行です」という単語を練習しながら窓口に行ったが、適当にパスポートを確認されて、渡航目的を訊かれることなく通過してしまった。

 早めに通過したのは良かったが、荷物の受け取りに時間がかかった。

荷物受け取り場になかなか荷物が到着しなかった。帰りのときにも結構待たされたからそういうものらしい。

待っている間に夫にイモトのWi-Fiの電源を入れて通信環境を整えてもらった。

しばらく、ここからバスで行くかタクシーで行くか考えていた。

 バスも結構出ててチケットも買えるようだがちょっと言語と荷物に不安があるし、なによりそこらへんを乗り越える努力が面倒だ。

なのでタクシーでホテルへ向かうことにした。

 ちないに、荷物が届くまでに結構待った。

荷物が出てくるベルトコンベアーは楕円形になっていて、中央の排出口からスーツケースが出てくるようだ。

排出口はベルトコンベアーの高さから2mか3mくらいの位置にあって、滑り落とす傾斜が結構きつい。

ちょっとだけ、もし自分の荷物が届かなかったらどうしようとか心配していた。

しかし、そんな不安は荷物が出始めてからふっとんだ。

 荷物はかなり高い位置から急傾斜を滑り落ちてくる。

ある荷物はベルトコンベアーに落ちた衝撃でバウンドした。転がって落ちそうになるものもある。

誰もそれをそろえることはしないから、一周回ってきたスーツケースの上にドカッと落ちることもあった。

あまりの荷物の扱いの雑さに笑いがとまらなかった。

 とりあえず、荷物受取ロビーから出ようとして一回出口を間違えて別の出国ロビーに行こうとしてしまった。

無事に出ると、天井の方にタクシーとかの案内版が出ている。その矢印に従って歩いていった。

タクシーカウンターみたいなところには緩い感じの人がいて、なんて話しかけていいかわからなかった。

同じところに日本人の男女が同じくタクシーについて検討しているようだった。

 ちょっと声をかけて、目的地が一緒だったら同じタクシーに乗って行こうかと思ったけど、ちょっと人見知りが発動して声をかけることができなかった。

 とりあえず、タクシーっぽいところに出ていった。

タクシーというよりは、黒い高級車が並んでいるロータリーっぽいところに出た。

どこから乗ればいいのかわからずにキョロキョロしながら道路を横切って行ったら、ティアドロップグラサンをして革ジャンを着込んだイカツイ(でも細身)なイタリア人が声をかけてきた。

「チャオ!タクシー?」

どうやらタクシーの客引きのようだった。

とりあえず身なりは良さそうだし、まあここら辺はタクシー乗り場だし、ほかのタクシーに乗るにはどうしたらいいかよくわからなかったので、ほいほいついていくことにした。

ちなみに、この時夫は割と怖かったらしい。

声をかけてくるタクシーはぼったくりが多くて危ないことも多いと彼は知っていたからだ。

そんなことを知らない私はほいほいついて行ってタクシーについてビビった。

 日本ではあまり見ないタイプの黒塗り黒い革張りのピッカピカのタクシーだった。

何人も一度に乗れるような大きめのタイプでスーツケース2個は悠々と置ける。そのうえ、ベンツ!

まあ、当たり前だが海外だから左ハンドル。

 これを目の当たりにして私は若干料金を心配し始めた。

タクシーが走りだしたらGoogle マップを起動して目的地ヴェネツィア・メストレ駅へのルートを検索し、オススメルート通りに進んでいるかを確認した。

ちなみにこのGoogle マップオススメルートもなかなかに信用できないことがある。それは後々わかってくる。

 タクシーがルートに沿って走り出すとちょっと安心した。

次に気になってくるのは料金である。

 さっそくこちらもGoogle翻訳で料金はいくらかを尋ねるイタリア語を出してきいてみる。

向こうは少々英語が使えるようで、英語で返してくる。

詳しいやり取りは覚えていないが、ヴェネツィアマルコ・ポーロ空港からメストレ駅までの料金は法律で決められているらしい。

そんで、個人タクシーはその法定料金に従って運用しているのだ。

「ウーバータクシー?」

とか言ってきたのだけ覚えている。だから、安心しろとのことだと思う。

調べてみるとそれでも、法定料金を知らない客からはぼったくるようだが、自ら法定料金の話をしてくるぐらいだから、良い人に当たったようだ。

ラッキー!

ちなみに、実際に払った料金が本当に法定料金だったかどうかは調べていない。

 ピカピカのタクシーの中からみる外国の風景にちょっと楽しくなった私は、もっとタクシー運転手に話しかけてみようと思った。

そこで取り出したのが、イモトのWi-Fiについてきたポケトークである。

ポケトークに向かって

「キレイなタクシーですね」

というと、ポケトークが翻訳して勝手に喋り出す。

この際、そこそこ大きな声で言わないと感知してくれないから若干恥ずかしい。

どうやら通じたようで、タクシー運転手は笑っていた。

運転しながらなのに、ポケトークの操作方法を教えるとポケトークに向かって何やら喋る。

ポケトークが翻訳するには

「あなたは私のキレイなタクシーが好きです」

私はこのとき、ポケトークの翻訳性能に疑いをもった。

 この後も若干使おうとしたけど、どうも使い勝手が悪く一旦ポケトークは閉まって窓の外を眺めることにした。

 

 駅近くに着くと、料金を支払う。特に荷下ろし料を請求されることなく荷物を下ろしてもらってにこやかに別れを告げてタクシーは去って行った。

とにかく、飛行機から駅までは移動完了だ。

 次はこの場からホテルまで行く方法だ。

 ここで登場するのがまたもGoogle マップである。今後もGoogle マップさんには何度となくお世話になる。

 Google マップに、ホテルの場所を打ち込んで現在位置からのルートを割り出す。

どうやらまっすぐ行ける道はなさそうで、回り道しかないようだ。

しかも、その回り道は線路のしたを通る地下道だった。

 ルートに沿って地下道に入ると、日本ではあんまりない危険な香りのする地下道で、薄暗くて人があまり通らない。

道は一応道路と歩道で分かれてて歩道は広く取られている。

でもなんか糞尿のにおいが充満している。

 この道本当にあってるの?!大丈夫?!

と不安になったが、夫もいることだしとりあえず大丈夫だ。通り過ぎればいい。と言い聞かせて進む。

ときどき自転車に乗った地元民らしき人が通る。

この道が結構長かった。5分くらいは歩いていたと思う。

 一番緊張感が高まったのはホームレスの脇を通り過ぎるときだ。

長いボサボサの金髪の痩せた人が壁にもたれて座り込んでいた。その周りには若干の荷物。

私はその人を女性だと思ったけどそれ以上見ないようにして通り過ぎた。

しかし、夫はちょっと見たらしく、男性で、お薬を注射していたという。第一のカルチャーショックである。

 そんな緊張感のある道を示されてちょっとGoogle マップに不信感を抱いたが、命も荷物も取られることなく地下道を抜けることができた。

その後は信号を守ってホテルに到着。

 ちょっとチェックイン時間には早かったので少し近くで時間を潰したあとチェックインすることにした。

ここで第二のカルチャーショック。ホテルマンがにこりともしない!

イタリア旅行の注意に接客は基本的に塩対応と書いてあったから知ってたけど、実際されるとちょっとショックを受けてしまった。

というより、笑顔とか相槌がないから、自分が今言ったことが受け付けられているのかどうかもわからない状況だった。

 入って「ブォンジョルノー」とか言ってもなんか聞こえるか聞こえないかぐらいの声で返事が返ってきた感じだし、その後も手元の作業をしていてここで待ってていいのかもよくわからない状態だった。

とりあえずちょっと待ってみると、作業が終わったのか手が止まって、改めて「ボンジョールノ」と挨拶された。

そこから予約のバウチャーやパスポートを提示して部屋のカードキーを受け取って無事に入室することができた。

 部屋はベッドが2つある部屋でそこそこの広さ。ベッドに向かって左側に鏡台があり、正面が窓、右手にテレビとクローゼット、それからバスルーム。

バスルームは安定のユニットバス。入って左側にむき出しの便座、その隣になぞの設置物。ネットで検索した結果、多分、足を洗うか足湯にするか、それとも洗濯物をするところか、というところ。入って右側には洗面所、奥に浴槽だった。浴槽にはカーテンはなくて、半分くらいガラス板になっていてそっちがわにシャワーがあった。

そのガラスは固定化と思いきや動くのでちょっとびっくりした。

 兎に角宿に無事に着くことができたので一安心。手荷物を整理してさっそくヴェネツィア本島に出かけることにした。