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【映画レビュー】バイバイマン ふざけた名前でじわじわ怖い【Netflix 17】

 チラっと名前をみただけでは、あら、バイキンマンの映画かしら、なんて思ってしまうタイトルですが、ちゃんとじわじわ怖がらせてくるホラー映画でした。

 

 あらすじは以下の通り。

 大学近くに一軒家を借りて住むことになった仲良し3人組の、エリオットとその恋人サーシャ、友だちのジョン。借りた先にあった家具で、怪しげなナイトテーブル(ベッド脇に置く小さな机)から「考えるな、言うな」という文言がしこたま書かれた紙を見つけた。よくよく調べてみると「バイバイマン」という名前が書いてあった。

 その言葉を知った日から、彼ら3人は恐ろしい幻覚に悩まされることになる。

 

 ってな感じです。少なくともヴォルデモートは名前を知ってても口にしなければ襲ってこないのに、知っただけで襲ってくるとは恐ろしいやつです。しかも、その襲い方がなかなか陰湿で内心恐れていることを幻覚として見せます。

 エリオットはおそらくルームメイトのジョンが自分より優れていて、恋人のサーシャがジョンに心移りをすることを恐れています。なので、サーシャが「ジョン、愛してる」と寝言を言う幻聴をきいたり、二人が仲良く歩いている幻覚を見たりして二人の仲を誤解します。ジョンはおそらく潔癖の質があるのだと思います。友だちのキムからウジ虫が落ちたように見えたり、サーシャが血だらけに見えたりします。サーシャは幻覚にはあんまり悩まされず、ずーっと体調不良でゲホゲホ言っているだけ。

 そんなわけで、バイバイマン特有の幻覚幻聴(コインが落ちる音、犬が壁をひっかく音、フードをかぶった男、電車の音)と相まって3人、特に主人公のエリオットがじわじわと追い詰められていきます。その追いつめられる描写や、怯える表情、憔悴しきって病んだ様相がかなり迫真です。

 名前がふざけているのであんまり期待しないで観ましたが、わりとちゃんと怖いように作ってあったので良作です。

オススメ度☆☆☆★★★★★

 

以下、ネタバレあり感想。

 そもそもやつらはなんで家でパーティしたがるのかよくわからん。引越しした次の日あたりには、もう友だち呼んで家でパーティしてたぞ。そんなことができるなら、奇妙な出来事が起こっている間は毎日パーティして過ごしたらええやん。毎回思うわ。

 初日から奇妙な物音が気になってたサーシャが数日でさっそく霊能者の友だち・キムを呼んで交霊術したのは行動力ありすぎて、突然なんでキムが呼ばれたのかすぐには理解できなかった。最近観たパラノーマルアクティビティでは霊能者を呼ぶまでにかなり時間をかけてたから余計に。しかも、このキムが本物で、そのせいで、そこにいるみんなの前でエリオットが「バイバイマンだ」なんていってしまったので、被害拡大。

 その後、主人公がじわじわと追い詰められている描写しかされてない間に、キムもじわじわと追い詰められた末に、キム自身のルームメイトを殺害しちゃってるから救えない。主人公がじわじわ追い詰められてる間に協力してくれた図書館員にもうっかりバイバイマンの話をしちゃったから、図書館員は急激に追い詰められて一家惨殺しちゃったし。主人公がかなりのギルティ。

 唯一正しい行いをしたのは、警察に一時拘留された時に尋問にあたった警官にバイバイマンのことを話さなかったことと、バイバイマンの名前を知るきっかけになった紙を書いた記者の奥さんにバイバイマンの名前を出さなかったことだ。

 最終的に主人公とそのルームメイトは全滅するわけだが、全滅するんだったらその前に図書館に残されたバイバイマンについての記事を燃やすこと、ナイトテーブルにはいっていたバイバイマンの名前が書かれた紙きれを燃やすことを徹底してほしかった。そうでもしないとバイバイマンの名前が滅びないではないか。そんな余裕はなかったみたいだけど。

 最終的に、主人公を尋問した警察官が、まだ意識があったルームメイト・ジョンに「何か言って!」と迫り、意識朦朧としたジョンがバイバイマンの名前を出そうとしたところで終了。家も燃えたけど、バイバイマンパワーで、バイバイマンの名前が書かれた紙が入ったナイトテーブルは家の外に脱出していたので、警察官がジョンから名前をききだすか、ナイトテーブルを調べた人がバイバイマンの名前を知るか、のどっちかで惨劇は続く予定ですね。

 ホラーにはよくある展開。