【映画レビュー】ジェラルドのゲーム ネタバレ感想・あらすじ【Netflix 5】
【ネタバレなし感想】
謎のすっきり感で観おえることができる映画っ。
私はハラハラもドキドキもせず終始「ふーん」で観続けましたが、人によってはハラハラドキドキグログロすること間違いなし!
いやもう、ひたすら主人公が綺麗だなぁでもアイライン・アイシャドウがうぅ。
旦那さんいい味だしてるおじさんだなぁ。でも、おじいさんかな?
歳の割には鍛えてるじゃんさすがメリケン。
とまあ、あまり語ることがない。そんなこの映画の
オススメ度☆☆★★★
暇があれば観てもいいと思うよ!!
【思い出して・あらすじ】
主人公の名前はたしかジェシー、夫の名前はジェラルド。歳の差夫婦の二人は、夫婦関係が最近ぎこちない。夜の問題を解消するべく、週末は別荘へ行っていつもと違う刺激的なことをして一気に解消を狙う!
その道中、道の真ん中で黒い犬がウサギをモグモグ。ひきかけたけど、ブレーキ間に合ってよかった。もはや週末の始まりから不吉。しかも、墓あらしが最近出没してるらしい。
そんなことを気にも留めない夫婦は別荘に到着。さっそく奥さんは冷蔵庫にあったステーキ肉を持ち出して、家の前でさっきの野良犬に食べさせようと犬を呼んであげてみた。犬がやっと顔を出したところで夫が家から登場。
私だったら
「その! 肉は! 神戸!からわざわざとりよせた! 最高級のステーキ肉!! それを! 野良犬にやるなんてっ やるなんて!!!」
と胸倉つかんでガクガクするところだが、歳の離れた夫は、いい仕事にもついてて収入も良いので、穏やかに指摘するだけで妻を責めない。
「そんな優しい君と結婚してよかった」
なんていう始末。そこだけ見てれば「あらなんて素敵なご夫婦。長年連れ添ってふたりとも愛し合ってるのね」なんて思えちゃう。
私もやっぱりアメリカ人の夫婦は歳をとっても仲良しだなぁなんてほのぼのしてた。
そんな仲良し夫婦は、この別荘に刺激的な遊びをしにきた。日常とはかけ離れた空間でいつもとちがうプレイをしようというのだ。というのは、最近歳のせいか夫のジェラルドが硬くならないというからだ。なんとか工夫をしようというわけだ。
ジェラルドは「本物の手錠」でジェシーの両手をベッドに拘束してプレイにいそしむ。しかし、その趣向にそそられず普通に恐怖を感じてしまったジェシーは拒絶する。こんな状態で夫婦喧嘩勃発! ジェシーはお願いだからとりあえず手錠を外してほしいと懇願する。しかし、運の悪いことにジェラルドは腹上死してしまう。
ジェシー絶体絶命!
しかも、わーきゃー騒いでるうちにお外の野良犬がやってきて(お前ら玄関の扉閉めてなかったのかよ)、ジェラルドをもぐもぐ。ジェシーは大混乱。
その時、なんと、ジェラルド復活! ふーやれやれ。腕が痛いよ。
とか言いながら説教してくる。やけに元気だな!
でもよく見てみると、ベッド脇にはジェラルドが倒れたまま。
幻覚じゃん!
ジェシーもそれに気づいているけど幻覚は消えない。幻覚と口論しながらも、一生懸命手錠から手首を抜こうとふんばったら、なんと手首が抜けた!
やったー! 抜け出せたよー! 私出ていけるよー!!
扉に行ってジェラルドを振り返ると、自分がベッドにいるじゃん!!
幻覚じゃん!
ここから、ジェシー本人とジェラルド幻覚とジェシー幻覚がしゃべくり倒しながら、夫婦の軋轢やジェシーのトラウマについて考察を深めていく。ときどき脱出のヒントも与えてくれる。無意識の気づきを言葉で教えてくれるんだから親切設計である。
そのおかげで、
ジェラルドはバイアグラを飲んでいる→バイアグラを飲むと喉が渇く→ベッドの上にコップに水を入れておいている!
でも、手錠が邪魔でコップを口まで運べないっ
ジェシーは新しい肌着を着ている→着替えた時にタグを切ってベッド上においた→このタグをストローにすれば水が飲めるじゃん!
という気づきを与えてくれる。
そんなこんなで夜になり、ちょっと寝て起きると、窓辺に誰か立ってる! すっごい不気味! 大男! まるで化け物みたいな顔だし! なにか箱を差し出している。それには骨と、そして指輪がいっぱいっ
説明しよう。あれは、月夜の怪物。つまりジェシーを捕まえて殺しに来た死神さ。やつは標的の指輪と小さな骨を持ち去るのさ。お前も殺されるぞ。
とジェラルド幻覚が親切に教えてくれる。
あんな怪物、私の幻覚に決まっているわっと突っぱねるジェシー。
次の日は現実逃避したジェシーのトラウマ回想タイム。
子どもの頃日食の日に父親に性的虐待を受けて、それを秘密にするよう巧妙に説得されたのだ。ゆえに、子ども時代のジェシーは皆既日食のビーチに閉じ込められ、幼い妹たちを守るために大人にならざるをえなかったジェシーはゆがんで成長し、父親に似た男であるジェラルドと結婚してしまった。
その幼い日の自分が、脱出法を教えてくれた。
コップを割って手首をちょっと切って血液を潤滑油がわりにして手錠を抜けばいいじゃん! 手首は人体の中でも痛覚が少ないほうなんだよ!
なんでそんなに詳しいんだ、とジェラルド幻覚がつっこんだ。おそらく、リストカットをしたことがあるか、しようとして調べてことがあるのではないだろうか。
その後、スゲー頑張って実行。手首半分くらいとれかけてなかった?
そして、無事に手錠の鍵を手に入れて脱出成功! さあ行くぞ! と思ったら意識もうろうとしてバッタリ倒れて夢の世界へ。
しかし、犬が足にかぶりついて覚醒。蹴って蹴って蹴りまくって撃退。しかし、犬も負けていない。新しい血肉をよこせと唸り声をあげている。その時、月夜の怪物が家にやってきた。犬は怯んで逃げていった。
ジェシーは「あなたは月夜の幻」といいながら、これが命の対価とばかりに差し出された手に自分の結婚指輪を乗せた。この結婚指輪がまたすっごくダイヤがでかい。みたことないけど、1カラットとかあるんじゃないかってくらい。すごいでかい。マジで。
それはさておき、家は脱出。次は無人地帯を脱出しなくては。お隣の家まで800mはあるっていってたかな。意識もうろうとしながら真っ赤な車を頑張って運転してたけど、妄想にやられて木ドッカーンとぶち当たって、ジェシーは血まみれ。
でも、そのおかげで近隣住民が気づいてくれて命拾いをした。
その後は、夫の会社(おそらく弁護士事務所)が計らってくれてなにもかも穏便にすんだ。夫は心臓発作以上のことは報道されなかった。日常が戻ってきた。
でも、自分は精神を病んでしまって記憶喪失だのなんだのと診断された。夜は月夜の怪物の幻覚に悩まされて眠れない。だって、あの日怪物に渡した指輪が見つかっていない。あの怪物は本当にいる。いつか月夜の怪物が私を殺しに来るに違いない。
一方、自分の幼いころのトラウマと向き合い、かつ、同じ悩みを持つ子どもたちや大人を救うために基金を設立して働き始めた。その人たちに毎日自分の幼いころの話をした。話をするのは救いになるが、幻覚はやまない。
ある日、ジェシーは過去の自分、あの日皆既日食のビーチに置き去りにしてしまった子どもの自分宛てに手紙を書いた。
そして一人の猟奇殺人鬼の初公判に訪れた。その殺人鬼は、最初は墓あらしからはじめ、死体損壊、死者への冒涜、食人、殺人などなど男を対象に犯行を重ねてきた。とある病気(忘れた)にかかっている殺人鬼は、背が以上に高く、身体のあちこちに水腫?ができて垂れ下がっている。腕は膝に至るまで長く、眉もせり出している。まるであの日みた怪物のようだ。殺人鬼は逮捕以来ひと言もしゃべっていない。
ジェシーは裁判所に乗り込み、殺人鬼に「ねぇ」と声をかけた。
振り向いた殺人鬼はにやりと笑って手錠を引きちぎって見せた。慌てて抑える刑務官。
悠然と近づいてきたジェシーににやにや笑いながら
「あなたは幻覚! あなたは幻覚!」
と殺人鬼は叫んだ。それを冷めた目で見つめるジェシーには、その殺人鬼の顔が、かつての父に見え、そしてジェラルドに見え、最後に怪物の顔になる。
ふっと笑うと
「思ったよりずっと小さい」
そう呟いて颯爽と裁判所を出た。
ジェシートラウマ克服!
割とスカッと終わる映画です。