【映画レビュー】長すぎるCABINのあらすじ【Netflix 1】
【あらすじ・ネタばれなし】
夏休みに山奥へとバカンスへ出かけた大学生5人。古ぼけた山小屋の地下で見つけた謎の日記を読んだ時、何者かが目覚め、一人、また一人と殺されていく。しかし、その裏に若者たちが「定番のシナリオ通り」死んでいくよう、すべてをコントロールしている謎の組織があった。その組織の目的は?若者たちの運命は―?その先には、世界を揺るがす秘密が隠されていた……。(amazonの内容紹介より引用)
【ネタばれしかないストーリー】
注意 以下6000字を超える長文です。
どこかの広い研究施設で初老の男性が二人談笑していると、白衣の女性がやってきて「ストックホルムは失敗した」と焦った様子で告げる。二人はそれを笑い飛ばす。
その頃とある家では、失恋したばかりのデイナが窓全開でTシャツとパンツで旅行の荷物に教科書を詰めている。窓からパンツが丸見えだけど、大丈夫なん?
友だちのジュールズが染めた金髪をお披露目する。ジュールズは教科書を詰めるデイナをからかう。そこにジュールズの彼氏のカートが突然ボールを投げつけながら部屋に入ってくる。ボールは窓から外に飛んでいって、カートの友達で真面目な転入生ホールデンがナイスキャッチ。超人すぎる。ついでにカートとジュールズがホールデンはいいやつだという。二人はとデイナをくっつけようとしているみたいだ。
荷物をキャンピングカーに詰めていると、派手に大麻をふかしながらマーティが車でやってきた。おどろいてカートとジュールズが駆け寄って非難するが、マーティは得意の持論を展開して煙に巻く。ハッパ用のパイプをシャコっと小さくしてまるでコーヒーボトルのように持つと、何事もなかったかのようにデイナに軽口を叩きながらキャンピングカーに乗り込んだ。ちなみに、この時点でのマーティの目は作中で最も開いていない。ハッパ吸ってスロウになってんのかね。その後も、目を細めながら車のなかで丁寧にハッパを巻きながら熱い持論を語る。いつもこの調子らしい。
5人が出発するのを監視している人間がいる。時刻通りの出発の報告を受けた管制センターではハイテク機器で5人を監視している。
よくある展開だが、5人は道に迷ってまるでぼろ小屋みたいなガソリンスタンドに立ち寄って、道をきくついでにガソリンを買い求める。なんかゾンビみたいな老人がガムをくちゃくちゃ噛みながら登場。適当に「この先に行くと悪いことが起こるよー」的なニュアンスのことを言う。ついでにジュールズを「淫乱」と言った。いきり立つカートと、一瞬目を見開いて「俺の友だちを侮辱するな」とかっこいいことを言い出すマーティ。すぐに目は細くなる。それを止めに入るホールデン。とりあえず金を払って車に乗り込む一同だが、マーティはめっちゃ目を細めて「いつか鉄道が通って栄えますよ。そんときにはガソリンスタンドは廃業ですね。クソが」と言い捨てる。ときどき老人が赤い液体をぺっと吐くんだけど、なんじゃろか。後から登場するゾンビよりもこの老人が怖い。
さて、老人の指示通りにトンネルを通る。すると、なんか希少そうな猛禽類も森を飛んでいて、ブライズルミナスみたいなバリアではじけ飛ぶ。もったいない。
たどり着いた小屋はとてもボロくて一同テンション駄々下がり。でも入ってみると意外に中は綺麗で広い。調度品も古くないし誇りもかぶってない。見た目では1部屋しかなさそうなのにいくつも部屋がある。一同テンションあげあげ!怪しいと思わないのか?
「荷物置いたら湖に泳ぎにいこ!」
的なテンションのジュールズと、泳ぐなんてきいてないから海パンないよ、と返すマーティ。ほのぼの。
一方ホールデンは割り当てられた部屋で、山羊を惨殺する様子を描いた気味の悪い絵を発見する。気持ち悪いのでそれを外すと、マジックミラーが表れてデイナが丸見え!
着替え始めたデイナ。ホールデンの頭の中では天使と悪魔の大戦争!
すんでで理性が勝ってデイナを止める。みんなは仕掛けを見て気味悪がり、ほかの部屋にもないか探しに行く。その間にデイナとホールデンは良い感じの雰囲気になる。
その頃管制室では、デイナとホールデンの部屋替えでシナリオの調整が必要になった。また、ジュールズに性欲刺激剤を投与するように要請し、ヘアカラーを使ってジュールズの認知能力を下げたことを報告する。
そこへガソリンスタンドのゾンビ老人(モーデカイ)から連絡がきた。モーデカイが雰囲気たっぷりなセリフを言いかけて、電話がスピーカーになっていることを気づいて怒る。古き神々の生贄がどうとか、かっこよく言おうとして管制室で爆笑される。
仲良し5人組みは気を取り直して湖で水泳。マーティくんだけは短パンにTシャツでハッパをふかして桟橋に座って笑っている。目が細い。よくわかんない湖でよく泳げるね!
そして、管制室では何やら賭けをしている。どうやら「怪物」に賭けているようだ。ちなみに主任は半漁人にかけている。新人のカタブツくんは賭けずに、「館長」が知っているかどうかを気にしている。さらに、5人の行動を操作しているなら「怪物」の賭けは八百長じゃないかと意見する。
しかし主任は、シナリオは操作しているがどう動くかは彼らが決める。そして操作するのは地下室に導くまでだ、という。つまり、すべてが仕組まれているのだ。これからよくホラー映画である惨劇が起こることを予測される。
小屋ではパーティが始まっている。みんなで「挑戦」と「告白」とかいうゲームをやっている。そのゲームでマーティはジュールズに狼の壁掛けといちゃつけと命令する。狼のはく製にねっとりキスをするジュールズに一同ドン引きするが、ご機嫌なジュールズが振り向くと気を取り直して盛り上げる。
「挑戦」に成功したジュールズが今度は命令する番だ。ジュールズはデイナを指名する。すると、カートはデイナに「告白」にするように命令する。その尊大な態度をマーティが怪しんでいる。
その瞬間、地下室の扉が突然開く。みんなびっくり。
「風で開いたんだろ」
なんて知能だだ下がりなカートの言葉に対する
「変だろ。風なんて吹いてないのに」
マーティくんの至極まっとうな意見は黙殺される。
「挑戦」の課題としてデイナが地下室にはいる。その流れでみんなで地下室に入り、明かりをともすと、地下室はたくさんの物であふれていた。
ハッパで勘が冴えてるマーティの「俺の勘ではこんな部屋は早くでたほうがいい」という意見はまたも黙殺。みんなそれぞれなんだか強烈にきになるものを手にとって見始める。
デイナは日記、ジュールズはネックレス、カートはホラ貝や丸いパズル、ホールデンはバレリーナのオルゴール、マーティは映写機。
惨殺一家の日記をデイナが読み上げる。あからさまに怪しいラテン語の呪文を読もうとするデイナを
「絶対に読むな」
というマーティ。またも慧眼である。しかし、どこかから「読みなさい」という声が響いてきて、結局デイナはラテン語の呪文を読んでしまい、ゾンビのバックナー一家が復活する。
管制室は怪物が決まったと盛り上がっていた。賭けに勝ったのは管理部と研修生。どうやら、この小屋には「館長」から提供された古代の怪物が収容されているらしいことが説明される。
日本支部では学校の教室で子どもたちが幽霊に襲われている。
その頃、地下から地上に戻ったみんなは、ジュールズがやたらエロいダンスを踊るのにカート以外はドン引き。誘惑してくるジュールズを、目を見開いて怪しむマーティ。ジュールズとカートが部屋に引っこむと、マーティは「二人の様子がいつもと違う」と目を細めて言うがデイナはとり合ってくれない。マーティは自覚なく「人形つかい」と口走ったが、デイナに聞き返されて頓珍漢な答えを返してしまい、ラリってると言われてとり合ってくれない。マーティは気分転換に漫画を読みに部屋ににっ込んだ。その間にデイナとホールデンはまたもいい感じになる。
一方、カートとジュールズは森でいちゃついていた。真面目な表情で瞬きもせずそれを眺める管制室の面々。が、途中でゾンビのバックナー一家に襲われてジュールズが死んでしまう。
その頃、マーティくんは部屋で漫画「リトル・ニモ」を読んでいた。ほのぼの。
すると、部屋で誰かが命令してくる声が聞こえた。
「俺の脳は絶対支配できないぞ!」
とイキった直後に謎の声の命令通りに散歩に行くことにした。笑える。
ついでにソファでいちゃついていたデイナとホールデンをちゃかしていく。
小屋の外に出ると、マーティくんの後ろにゾンビ少女がチラリズム。そこへ血まみれのカートが登場して、効率よくゾンビ少女にラリアットを喰らわせつつ小屋に逃げ込む。混乱しつつもなかなかやる男。ところでどうやって逃げてきたの?
小屋はゾンビに囲まれているので、4人で団結して行動しよう!とカートがリーダーシップを発揮していたのをみて、管制室では認知機能を下げる霧を噴射。すると見事に
「やっぱり個別に行動しよう!」
と言い出す。ハイテクだね。
「いい考えだ!」
とみんな言うが、マーティくんだけは
「ほんとに?(Reary?!)」
と疑問。ここら辺になってくると、ハッパが抜けてきたのか、マーティくんの目が常時開きっぱなしになってくる。
とりあえず部屋に戻るとドアが勝手に鍵がかかった。「うわっなんだ?」怪しみつつもマーティくんはせかせかと窓を閉める。その際あわてすぎて卓上ライトを落としてしまった。するとなんとライトから小型カメラが出てきた!
「リアリティ番組に出てるんだ!ラリってるとこ親にみられちゃやばいだろ」
といらぬ心配をした瞬間に、ゾンビパパに襲われる。
ハッパパイプを伸ばしてフルスイングして奮戦。ハッパパイプは中身が空洞だからあんまりきかないのかな。逃げようとしたところ背中に何かをぶっさされて引きずられていって退場。ハッパ吸ってても痛そう。痛くなくても破傷風待ったなし!
一方、デイナがゾンビに襲われていたところに、ホールデンがマジックミラーを破って駆けつけて助ける。かっこいいね。地下に降りてカートも合流し、小屋を脱出してキャンピングカーに乗り込む。
その頃、日本支部では9歳の少女たちによって教室に現れた幽霊が除霊されてしまった! 残りはアメリカ支部だけだ! 薬が本当に効いているかどうか気にする管制室。儀式が失敗して「古きもの」とやらが蘇ったらみんな死んでしまうという。
デイナたちはトンネルを通って逃げようとする。管制室のおじさんたちは「まだトンネル爆破してないの?!」と大慌て。直接爆発班のところに乗り込んで無事トンネル封鎖。トンネルは通れなくなるどころか崩落し始めた!カートの超絶運転テクでキャンピングカーが猛スピードでバックしてトンネルを脱出した。
帰り道に続く道は深い谷の向こう。でも大丈夫! 勇猛なカートがバイクで向こうにわたるぜ!!ブーン!どっかーん。謎のバリアに阻まれて地下深くに落ちていくカート。
谷がなんかすっげー深い。マジで深い。
「人形つかいだわ。マーティが言った通りよ」
と自分たちが操られていることを悟るデイナ。諦めモード全開になる。
キャンピングカーに再び乗り込んで、逃げるプランを必死で練るホールデン。何が起こっても二人で生き延びよう!と言おうとしたとき、ホールデンは車に潜んでいたゾンビに刺されてデッド。車は湖に突っ込み、デイナは命からがら逃げ出す。沈んだ車のドアをよく開けられたね!
這う這うの体で桟橋にたどり着いたデイナはちょうどよくやってきたゾンビパパにいたぶられる。
その間、管制室では儀式の成功を祝って打ち上げが行われていた。盛り上がっていたところで、赤い電話が鳴り、一同の顔色が変わる。司令官が電話に出る。
相手はおそらく「館長」でまだ儀式が終わっていないことを告げるものだと思う。
「誰かデイナ以外が生き残っている」
画面の向こうではデイナがいたぶられ、とどめをさされるところだった。
そこで、かっこよくハッパパイプを振り回してマーティくんが登場。
生きてたか! さすがだ!
デイナを導くマーティ。デイナはさっきまでがっつり殴る蹴るされていたし、マーティは背中刺されてたはずだけど、元気に走っています。強い。もしかしてマーティくんは合間にハッパ吸っているのかな?
デイナはビビりながらもマーティの言うとおりに墓に入ると、中はわりとハイテク空間。エレベータになっててそこからどこかにいけると言うマーティ。
作中で一番の目の見開き具合。っていうか、ホラー映画の登場人物にしてはマーティが賢すぎる。この映画のヒーローはマリファナジャンキーのマーティくんで決まりだわ。
ガラスのエレベータで降りると、前後にいろんな怪物が出てくる。いろんなお化けや怪物に脅かされるたびに素直に怖がるマーティくんがかわいい。目が開いています。
そこらへんはデイナのほうが強そう。あんまり驚かない。デイナは丸いルービックキューブを持ったヘルレイザー的な怪物を見て、地下室で怪物を選ばされたことを悟った。怒り狂って暴れるデイナ。そんなデイナをマーティは放置っ。ちなみに、そこはさまざまな怪物がおさめられているキューブみたいな部屋だった。
その頃管制室は大パニック。
「『愚か者』よりも『処女』が先に死んだら終わりだっ」
そして、エレベータに乗る彼らを発見。デイナをバックハグしているマーティくん。デイナも身を任せています。でもピンチすぎて良い雰囲気とか感じる余裕なし。二人とも血が足りてなさそうだし、単純に寒いのかも。
エレベータが留まると警備員がやってきて銃を向けるが、ゾンビの手が警備員を襲う。それを利用して警備員を倒したマーティは手早くゾンビのナイフと警備員の銃を奪う。かっこよすぎる。
目を細める余裕がないマーティの目はいまも開きっぱなし。
エレベーターホールで怪しげな声に状況説明を受ける二人。
「君たちが生贄にならないと『古きもの』が蘇って人類滅びるから死んでくれ」
とか言われる。その間にもそっとナイフをデイナに渡すマーティ。気がきくぜ。
エレベータの操作室に立てこもった二人にマシンガン連射する謎の機関の人たち。
そんなに連射して、マーティより先にデイナが被弾してもいいのか?
デイナとマーティはすべての怪物を解放する赤いボタンをポチっとな。なぜそんなボタンを
用意しておく?せめて責任者の指紋認証とかつけとけよ。
そんでつぎつぎと怪物がエレベーターで運ばれてきて施設内は阿鼻叫喚の地獄絵図。
アメリカ産のあらゆる幽霊やモンスター、超常現象、怪異が施設を席巻する。
施設内の生物を一斉に死滅させる毒ガス装置もぶっ壊れて対処できません。
混乱に乗じて脱出を図るマーティとデイナ。モンスターが突っ込んで開いた壁の穴に一か八か逃げ込む。そんな混乱状態でもデイナを先に行かせる紳士マーティ。
ちなみにエレベータからの最後の登場はゾンビのバックナー一家の娘さん・アナ。よく戻ってこられたな!
その頃、管制室にもモンスターが雪崩れ込んでどうにもならん。緊急脱出用の地下通路は1階停電したせいでなかなか開かない。禿げが頑張って開けて修羅場を脱出したのに。せっかく脱出したのに、廊下を走ってたら曲がり角でうっかりデイナに刺されてしまった。
「彼を殺せ」
と言い遺されたデイナ。ナイフをなくしたデイナに、マーティは最後の武器である銃をあげる。またもヤサスィ。
たどり着いた先は怪しげな神殿。巨大なレリーフがある。デイナはすぐにこの5枚のレリーフが自分たちを表すと気づいた。マーティがいつもの皮肉を言う。そこで館長が登場。上の阿鼻叫喚なんぞ気にしてませんよ、的なおすまし顔で登場して解説してくれる。生贄たちは最低5人、若さゆえに罰を受ける。淫乱はジュールズ、戦士はカート、学者はホールデン、愚か者はマーティ、処女はデイナ。自ら呼び起こした災厄によって苦しんで死ぬ。それを見せることによって「古きもの」と呼ばれる、太古の昔に地上を支配していた神々を眠らせる。儀式に失敗すると全人類が死滅する。
なるほどね!謎の機関のやつらがあんなに犠牲になってるのに古きものが鎮まらないのは、やつら若くないからか。
「人類とともに滅びるか、人類のために死ぬか」
2択をマーティに迫る。やれやれ。究極の2択だぜ。
それをきいたデイナが、マーティがくれた銃をマーティに向ける! なんてことだ! それはマーティがあげた銃じゃないか。
しかし、世を儚んでいるマーティくんは強い。
「撃てるのか?」
と目を開いて言う。
「ごめんね」
とかいってデイナが撃とうとした瞬間
マ「残念だ」
後ろからやってきた狼男にデイナが襲われる。
手早く銃を回収したマーティはデイナにかぶりつく狼男に何発か銃を撃ち込む。
かなり手慣れている。さすがアメリカ人や。
可愛い声を出して狼男が撤退。
マーティに襲いかかる館長。デイナは満身創痍で息も絶え絶え。もみ合う館長とマーティ。そしてゾンビのアンさんが登場。瀕死のデイナはスルーしてマーティ&館長に直行。
デイナの必死の警告でマーティがゾンビに気づき、いいタイミングでゾンビに館長を襲わせ、ゾンビもろとも館長を地下深くに突き落とすことに成功。混乱してるはずなのによくよく目端が効くやつだ。そんで若くない人が捧げられて古きものは激おこ。
階段に座り込んだ二人。
「銃を向けてごめんね」
「気持ちわかるよ。俺も君を狼男に襲わせて地球終わらせちゃったし」
と、互いにゆるしあってマリファナで一服。
「古い神ってのを見たかったねー」
とかいいながら、二人で手を握り合う。
神様激おこで巨大な手が地下から出てきて人類滅亡。
お疲れ様でしたー!
考察したりないので近々また記事をあげます。