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【映画ビュー】七つまでは神のうち 考察【Netflix 9】

 邦画「七つまでは神のうち」みました。

ホラーっぽいと思ってみたけど、全然怖くなかった。

 女子高生が次々と誘拐されたり襲われたり失踪したりして、一体犯人は誰? なんでこんな目に遭ってるの? ということが解き明かされていくミステリーです。怖そうな演出していたけど、そこまで怖がらせることはなく、不気味に留まる感じでした。

 暇なら観てもいいけど、特段オススメする感じじゃないので、

オススメ度☆☆☆★★★★★★★

 

【ネタバレあり・あらすじ】

 映画が時系列がバラバラになって謎感満載だったので、ちょっと時系列準に整理しながらあらすじを書いてみます。

 

 小学生仲良し3人組のマユ、カオル、レイナはクラスメイトのサクラをいじめていた。ある日、仲直りしようとサクラを近所の山に遊びに誘った。

 その日、サクラの母親は夢で赤ん坊のサクラが何者かに連れ去られる不吉な夢を見て、不安を覚えた。信心深い母親は神棚に祈ってお守りをサクラに渡す。

 3人は立ち入り禁止の洞窟にサクラを誘い出し、サクラのお守りを洞窟の奥に投げ捨てる。サクラがそれを取りに行くと、洞窟が崩れてサクラは閉じ込められた。カオルとレイナは一目散に逃げ出したが、マユは警察を呼ぶかどうか躊躇う。しかし、まだ生きているサクラの悲痛な叫びを聞いて怖くなり、逃げてしまう。

 その夜、サクラが帰ってこないことを不審に思った母親は同級生の家に電話をして所在を尋ねる。誰も知らないといわれると警察に電話をする。その時、家にインターホンが鳴り、父親が出ると、サクラの持っていたお守りだけが落ちていた。

 それから二人はサクラの捜索を続ける。

 それから数年後、3人が高校生になったころ。

 信心深い母親は「子どもは七つまでは神のうち。神様がそう願ったのなら、子どもは喜んで差しださなければならない」と、自分に言い聞かせていたが、無理だった。信心を捨てて、サクラを守っていたお守りの中身を取り出して護符を裂き、家の神棚も壊してしまった。

 苦しんで死んだために悪霊になっていたサクラは家に入れなかったが、母親が信心を捨てたために家に入ることができ、自分を殺したのは元クラスメイトの3人であることを母親に伝えた。その後、娘を亡くした森の中で練炭自殺をし、自らも悪霊となって娘を死に至らしめた3人を呪った。

 カオルは、いとこの家に行き、急用で帰れなくなったおばにかわっていとこのお守りをしていた。しかし、ひとりになった隙にいとこの家に入りこんでいた呪いの市松人形によって誘拐・失踪する。

 マユはあれ以来精神を病んでリストカットしていた。救いを求めて教会に父と通っていたが、一向に良くならない。学校にも通っていない。

 教会から帰る二人の乗った車を怪しいワンボックスカーがつけている。途中、マユは立ち寄ったレンタルビデオ店で女優として頑張っているレイナの出演作をみて、長らく会っていないレイナの元気な姿を確認する。先にビデオ店を出たマユは怪しげなワンボックスカーの中に、若い女性が血を流して閉じ込められているのを発見する。助け出す前に持ち主がやってきたので慌てて隠れてやり過ごすと、出てきた父親に跡を追うように言う。警察に通報したほうがいい、と真っ当な意見を言う父親に「警察に連絡してたら間に合わないかもしれない」という。もう犯罪行為を見逃して後悔するのはたくさんらしい。そんな心配しなくても、手元のケータイを使えば追跡しつつ警察に電話もできるはずだが、そんな気にはならなかったらしい。

 森の中を走るワンボックスカーを追う。途中で閉じ込められてた女性が投げ出されて、轢き殺す寸前で止まる。父は、「車のナンバーを確かめてくる!」と言って車を追う。相当長く追跡していたようだが、親子そろって車のナンバーを確かめていなかったとは随分手際が悪い。手元のケータイでシャメっておけばよかったろうに。

 追跡した父親は森の奥でワンボックスカーを発見するが、その車ではサクラの父親と母親が死んでいた。なんてこったい、車間違えたかな?と後ずさりしたすきに、作業着の男に殴り殺される。

 そのころマユはのんびりとケータイを出し、のんびりと圏外をたしかめ、のんびりとどうしようか迷っていた。一刻も早く女の子の縄を解こうという気にはならなかったようだ。女の子が派手なうめき声をあげてやっと縄を解く気になった。

 その最中になんとその子は小学校のもとクラスメイトのカオルだということが判明。その直後、悠長にしていたために作業着の男がやってきて二人を殴りつける。

キャー

 その頃、廃校になった小学校でレイカはホラー映画の撮影に参加していた。撮影終了後に駅に帰る道を訊くと、森を突っ切っていくと早いと言われる。恐れおののきながらも森を進むと、なんだか不気味なささやき声が響き渡っている。怖くなっていると、どこからか二人分の女の人の悲鳴が聞こえた。と思ったら、見覚えのある小学生4人組が目の前を通り過ぎて行った。

 さすがに怖くなったレイカは急いで森を進むが、森を抜けるとそこは元の廃校だった。撮影隊は引き揚げて行って帰り道がわからない。ふつうに車道があるんだからそこを通ればよいと思うが、なぜかレイカは廃校に侵入。

 そこで呪いの文言をぶつぶつつぶやくサクラの母親につけまわされたり、父親に殴られそうになったりする。気絶して気がつくと、いつの間にか病院にいて、カウンセラーが一方的に、過去のトラウマがどうの、PTSDがどうの、友だち二人も運び込まれたがどうの、昔の患者で娘が失踪して病んだ人がいるだの、どうしてここにいるのか忘れたの?若いのに忘れっぽいのね、なんてイヤミを言って部屋を出る。追いかけて部屋を出ると、そこは元の廃校。

 そして、どこかからうめき声が聞こえる。勇気あるレイカはわざわざうめき声の聞こえるほうにいき、音源を確かめる。すると、同じ年頃の少女が2人、窒息寸前の高さにつるされていた。助けてみると、二人はマユとカオルだった。

 どうやらここは、昔自分たちがサクラを殺した洞窟の近くの山で、しかも、今日はサクラの命日であることが共通認識となり、今更どういうことかわからないが、とりあえず逃げることにした。

 しかし、レイカは学校を出た瞬間オイルに滑って着火されて火にまかれた。カオルは屋上のポールが折れて落ちてきて体を貫かれた。

 マユは山へ逃れてサクラが死んだ洞窟へ到達し、サクラを掘り返して謝った。その後ろに、サクラに父親と母親が登場。マユに強制的にサクラが死んだ自分たちの半生を追体験させる。

「一生をかけて罪を償う」

といったマユに母親が「そういうことじゃないの」というと、父親がマユを殴りつける。

 マユが目を覚ますと、箱の中に閉じ込められていた。蓋にはサクラの描いた、マユへの復讐の絵が貼ってある。キリスト教祝詞を唱えて神に祈っても何の効果もない。かつてのサクラのように助けを求めて叫び続けるのを、サクラの父母が覚めた目で見つめる。その近くの森では二人の遺体がワンボックスカーの中で朽ちていた。