泡沫アフィブログby牛乳うまい

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親知らずの過去・現在・未来~彼らはいかにして生まれ、そして何処へ行くのか~

 親知らずに悩まされるみなさん、こんにちは。

進化系人類の牛乳うまいです。私は親知らずがありません。

すでにすべて摘出してしまったとか、顎がないとかそういうことではありません。

生まれつき親知らずがないのです。レントゲンで確認済みです。

 なので、それまではいつかくるだろう親知らずの恐怖に戦いていた私ですが、その日からは世界が輝いて見え、そして世間の親知らずに悩まされる人々を高みから眺める存在になりました。

 しかし、多くの人間に共通する苦しみに無理解では人間としての高みに登れません。

来世で妖精に転生する予定の私はよりよい人生を送る必要があるのです。

一般市民の悲哀を理解するために、今回は親知らずについて調べてみました。

 

そもそも親知らずとは

 親知らず(おやしらず)とは、大臼歯(大人の奥歯)の中で最も後ろに位置する歯であり、第三大臼歯が正式な名称で、智歯(ちし)とも呼ばれています。永久歯(大人の歯)の中で最後、概ね10代後半から20代前半に発育します。名前の由来は、親に知られることなく生えてくる歯であることだと言われています。

親知らずはなぜ生えるのか

 結論から言うと、猿人だったころの名残です。人間がまだ猿人であったころから絶えず人類の歯は変化を続けてきました。猿人だったころはすべての歯がきちんと生えそろい、しかも今より大きかったのです。

 420万年前のアウストラロピテクス属の猿人であったころ、現在の親不知は最大の臼歯でした。それから270万年前まで臼歯は大型化していきましたが、230万年前の初期の原人から臼歯の小型化が始まりました。石器などを積極的に利用するようになったことで、肉食化が進み、歯への負担が減ったことが理由と考えられています。

 それから現在まで臼歯の小型化が進み、さらには生えない人も現れてきたのです。

 縄文時代には親不知が生えない人が5%しかいませんでしたが、現代では20%に上昇しています。そのうえ、現代人は生えても「使える歯」として機能しない状態で生えることが一般的です。

 その理由として有力だと言われているのが咀嚼回数の減少です。縄文時代にはかたいものを多く食べていたので、現代人よりも咀嚼回数が多く、顎が発達していました。したがって、縄文人は親不知がきちんと生えそろうだけのスペースが顎に存在していました。しかし、縄文人に比べて柔らかいモノを食べている私たちの顎は親不知にとって発育不十分であり、歯を収納するスペースが足りません。したがって、親不知が変に生えてきたり、そもそも生えない人が発生してきたと考えられています。

親不知が生えない人はどれくらい?

 さて、私は親不知が生えません。そんな幸運に恵まれた人はどのくらい存在するのでしょうか。

    男性 女性

日本人 25% 49%

台湾人 15% 30%

中国人   8% 10%(成都

中国人 24% 24%(上海)

タイ人   0%   5%

 日本人に関しては意外に多く、私の優位性が下がりました。

高みの見物、とはいかず、階段1段分上から見物、くらいでしょうか。

それよりも国によって生えるかどうかが結構違うことに驚きました。

平たい顔族だからでしょうか。原因はよくわかりません。

親不知は遺伝するの?

 人種間差があることから遺伝的要因が働いていることは確実です!

しかし、単一の遺伝子によって決まっているわけではないので、特定が非常に難しく、ほとんど解明されていないようです。また、複数の遺伝子によって制御されている場合は、環境要因の影響も大きいので遺伝はあんまり気にしないほうがよいでしょう。

親不知は抜いたほうがよいのか

 親不知は抜くべし!!!親の仇のように抜くべし!!!

 理由はいくつかあります

・親不知は他に比べてもろくて虫歯になりやすい

・生えてきても斜めになりやすい

・斜めになると、手前の歯も巻き込んで虫歯になりやすい

・親不知は4本全部そろっているとはかぎらない

誰もがお釈迦様のようにはなれないってことですね。

 とくに女性で結婚を考えている人は独身のうちに抜歯を済ませておくことがオススメです。

結婚したら、妊娠、出産、授乳など薬を飲めない時期が続きます。妊娠中に親不知が生えてきて、出産時に親不知が痛くて力が入らないなんて目も当てられません。

 また、女性ではなくても男性でも、親不知が痛くなってから対処するのでは大変です。人生には数多くの重要なイベントがあります。試験、卒業、就職、結婚、各種式典などなど。そういうものと親不知が重なるのは大変な悲劇です。抜いたら数日間は顔が腫れたりひどいときには寝込んだりすることもあります。高齢者であれば、心臓血管や臓器に負担がかかって障害が発生する可能性もあります。

 抜くなら若くて都合が良い時が一番です。夏休み中とかね。

 

今回の記事は以下の資料を参考にまとめました。

http://www.anthropology.jp/kako_taikai/jinrui61/images/oyashirazu.pdf